Scratchでプログラミングのif文(条件分岐)を理解しよう

こんにちは。

千葉県の流山市(おおたかの森)で、子どもの習い事「プログラミング」の講師をしているさかやすです。

プログラミング学習で人気のScratch(スクラッチ)!

本ブログでは、Scratchの入門編として操作方法を合計10回に分けて投稿しています。

前回はプログラミングの変数ににおける解説とScratchで変数を使用する手順について説明してきました。

プログラミングの変数を子どもにも分かりやすく解説

今回はIF文(いふぶん)と不等号(ふとうごう)を説明します。

IF文(条件分岐:じょうけんぶんき)とは

IF文とは、「もし・・・だったら、・・・してね!」的な条件分岐を書くときに使用するプログラミングの構文です。

IF文とは
もし ・・・ の場合は、 XXX する。

絵で表現すると、このようなイメージです。

 

テストの点数が90点以上の場合は?

「はい」の場合 → 合格!

「いいえ」の場合 → 不合格!

 

別の例を出しますと、

明日、雨が降ったら?

「はい」の場合 → 運動会が中止になる

「いいえ」の場合 → 運動会が実施される

つまり、条件が真か偽かで次の実行を定める文を条件分岐と言います。

Scratch(スクラッチ)「もし・・・なら・・・」にトライ!

ScratchでIF文(もし・・・なら・・・)を使用してみます。

点数という変数を作成し、

  • 90点以上だったら合格!
  • それ以外だったら、不合格!

というプログラムを作成します。

変数の宣言

「点数」という変数を作成(宣言)します。

⇒⇒⇒ 関連記事「プログラミングの変数を子どもにも分かりやすく解説

1.「変数」から「変数を作る」を選択します

2.変数の名前を入力します

「点数」と入力します。

3.変数の作成が完了しました

「点数」と書かれたものが、新しく作成した変数です!

IF文(もし・・なら・・・)ブロックの追加

1.「緑色の旗がクリックされたとき」を追加します

「イベント」から選択します。

2.「もし・・・なら・・・」を追加します。

「制御」から選択します。

演算ブロックの追加

1.演算ブロック「□>□」を追加します

2.演算ブロックに条件を設定します

点数の変数を左側に設定し、比較対象に「90」と入力します。

3.ブロックにつなげます

既存ブロックに下図ようなかたちで繋げます。

演算ブロックの解説

演算ブロックを使用することで、数値や文字列の比較をさせることができます。

つぎの3つは覚えておきましょう。

■=□  ■と□の値が同じ
■<□  ■より□の方が大きい
■>□  □より■の方が大きい

条件「結果」の追加

1.条件に合致した場合

点数が90点以上で、条件に合致した場合の結果を追加します。

「見た目」から「・・・と2秒言う」を追加します。文字列を「合格!」に変更してください。

2.条件に合致しない場合

点数が90点以外の場合の結果を追加します。

先ほどと同様に、「見た目」から「・・・と2秒言う」を追加し、文字列を「不合格!」と設定します。

変数の加算

スペースキーが押されるたびに、変数「点数」が増加させていきます。

1.「スペースキーが押されたとき」を追加します

「イベント」から選択します。

2.「点数を1ずつ変える」を追加します

「変数」から選択します。

結果の確認

完成しました!

スペースキーを押すたびに変数の「点数」が増えていくプログラムです。

緑色の旗をクリックすることで、「点数の値」と「数値の90」を比較し、

90点以上の場合は「合格!」

90点に満たない場合は「不合格!」

とスプライトがお話しします。

90回以上スペースを押せば、必ず「合格!」と喋ってくれますので、みなさん是非がんばってみましょう!

 

補足

現在の変数の値は、下図「左上の点数」で確認できますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

プログラミングのIF文(条件分岐)の解説と、Scratchの「もし・・・なら・・・」の使い方を説明してきました。

また、演算ブロックについても説明しました。次の3つは覚えておきましょうね!(^_-)-☆

  • ■=□  ■と□の値が同じ
  • ■<□  ■より□の方が大きい
  • ■>□  □より■の方が大きい

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