子ども向けのプログラミング言語「スクラッチ(Scratch)」とは?

こんにちは。さかやすです。

みなさん、Scratch(スクラッチ)をご存知でしょうか?

宝くじのスクラッチではなく、プログラミングのスクラッチ(Scratch)です。

2020年に小学校でプログラミング教育が必須化になることに伴い、子ども向けのプログラミング学習が注目されています。

子ども向けのプログラミング学習で世界で一番人気があるのは「Scratch」!

ビジュアルプログラミングといって、視覚的にプログラミングの学習ができるプログラミング言語です。

今回は、そのScratchについて説明していきます。

本記事の内容

①Scratch(スクラッチ)とは

②Scratch(スクラッチ)で出来る事!「ゲーム制作・ラズパイ・ドローン」

③Scratch(スクラッチ)の学習で身につく3つのスキル

本記事を読んでいただくことで、Scratchの使用料金・利用するまでの手順・対象年齢などが分かるとともに、Scratchで出来る事やプログラミング学習で身につくスキルまで分かりますよ。

Scratch(スクラッチ)とは

どこで開発されたものですか?

マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボによって開発がされたビジュアルプログラミング言語です。最初のバージョンは2006年にリリースされています。

日本語に対応していますか?

はい。日本語にも対応しています。「漢字モード」と「ひらがなモード」から選択することが可能です。

多言語対応がされていて、50か国語以上に翻訳されています!

無料で利用可能ですか?

パソコンとインターネット環境さえ用意できていれば、無料で利用することが可能です。

専用のコミュニティも用意されていますが、こちらも無料で利用できます。

専用のコミュニティはありますか?

Scratchには専用のコミュニティ「Scratchコミュニティ」が用意されています。

自分の作品を世界中に公開したり、他の人が公開している作品を使用して遊んだりすることが出来ます。

また、他の人の作品をダウンロードして、カスタマイズすることだって出来ます。

どのような種類がありますか?

コンピュータ用

パソコンで使用する通常のScratchです。パソコンにインストールして使う方法と、インターネットブラウザで使う方法の2種類が用意されています。

タブレット用

パソコンの使用が出来ない小さな子供を対象としたScratch Jr(スクラッチジュニア)というものがあります。

App Store と Google Play にて配布がされていますので、IOS(Ipad) と Androidの両方に対応がされています。

対象年齢は?

Scratch Jr(スクラッチジュニア)は5歳から7歳。Scratch(スクラッチ)は8歳からが対象年齢です。

有名な言語ですか???NHKの教育番組で採用

Scratchは、NHKの教育番組「why!?プログラミング」で採用されているプログラミング言語です。厚切りジェイソンが講師を務めている番組で、2016年3月から放映されています。

Scratch(スクラッチ)の使い方

オンライン版

インターネットのブラウザから使用するタイプです。パソコンへのインストールは不要になりますので、直ぐに利用できるのが特徴になります。

次のホームページ(Scratch公式サイト)にアクセスして、「次へ」ボタンをクリックすればスタート出来ます。

Scratch公式サイト

オフライン版

パソコンにインストールして使用するタイプです。インターネット環境がない環境でも利用できるのが特徴になります。

オフライン版のインストール手順について説明している記事のリンクを貼っておきます。

【Scratch3.0】ダウンロードとインストールの手順

Scratch(スクラッチ)で出来る事

アニメーション・ゲーム制作

Scratchを使用してアニメーションやゲームの制作が出来ます。Scratchで開発されたゲームです。

ロボットプログラミング

Scratchではありませんが、Makeblock社がScratchをベースにカスタマイズしたmBlockというアプリを使用して、ロボットの制御が出来ます。

ベースがScratchですので、Scratchと似たような操作感でロボットの制御が可能です。

ロボット制御は大変面白いので、興味のある方は是非!

ラズベリーパイ(電子工作)

英語ではRaspberry Pi。日本語でラズベリーパイ、略語はラズパイ!むきだしの基盤に、CPUや入出力インターフェイスとコネクタが付いただけの簡素なコンピュータです。

Led、温度センサー、スピーカー、カメラ等の部品をラズパイに接続して使用します。ラズパイに接続した部品をプログラミングを通じて制御することが出来ます。

例えば、温度が10度以下になると音を鳴らしたり、人感センサーに反応して写真撮影を行ったり、などなど。出来る事はたくさんあります。

ラズパイに興味のある方にオススメの記事です。

【Raspberry Pi(ラズパイ)】ラズパイとは?ラズパイの種類とできること! 【Raspberry Pi(ラズパイ)】ラズパイの使い方!ScratchでLチカのプログラミング

ドローンプログラミング

最近のニュースで話題のドローン!空飛ぶラジコンのようなものです。

Scratchを使用して、ドローンを制御するプログラミングに挑戦することもできます。ドローンは1万円代で購入することが出来ますので、興味のある方に是非チャレンジしてもらいたいです!

Scratchからドローンを操縦する手順について説明している記事のリンクを張っておきます。

【ドローンtello】子どものプログラミング学習でも使えます 【ドローン】TelloでScratchプログラミングにチャレンジ!

Scratch(スクラッチ)の学習で身につくスキル

プログラミング学習を通じて身につくスキルは大きく分けて3つあります。論理的思考力と問題解決力。そして、創造力です!

論理的思考力

プログラミングは常にコンピューターに指示を出して行っていきます。

コンピューターは人間のように「云わんとすること」を理解してくれませんので、常に適切な指示を順序立てて指示する必要があります。つまり、論理的思考力が求められます。

コンピューターに指示した内容が間違っていた場合は、エラーという形ではっきりと突き返されますので、プログラミング学習は論理的思考力を鍛えるためのトレーニングに有効です。

問題解決力

プログラミング学習をしていると問題が発生するケースが多くあります。私も長年システムの仕事に携わっていますが、常に問題とのバトルです(^_-)-☆

問題が発生した場合は、エラーの発生原因を探り、解決策を考え対処していきます。それを繰り返し行うことで、問題解決力が身につきます。

創造力

プログラムは答えが決められているわけではありませんので、自由な発想でプログラムを作ります。

例えば、モグラ叩きゲーム。モグラのデザイン(色・形)、モグラの数、出現する頻度、1回あたりの制限時間、点数など、ゲームの仕様を考えるのは自由です。

プログラミング教室では、問題が出されて解いていくレッスンもありますが、子ども達が自由な発想でプログラムを作っていく時間が設けられている事も多いのが特徴です。

子ども達が「こんなゲーム欲しいな。やりたいな」「他の友達に楽しんでもらいたいな」等のざっくりとした目標でゲーム作りに挑むことが出来ます。

答えがあるわけではなく、出来上がりの作品に対して点数で評価することもできません。本当に自由。自由だからこそクリエイティブ力が求められます。また、身につきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は子ども向けのプログラミング学習環境として人気のあるScratch(スクラッチ)について解説してきました。

  • Scratch(スクラッチ)とは
  • Scratch(スクラッチ)で出来る事!「ゲーム制作・ラズパイ・ドローン」
  • Scratch(スクラッチ)の学習で身につく3つのスキル

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されます。ご興味のある方は、プログラミング教室の無料体験会に参加してみたり、書籍で情報収集してみてはいかがでしょうか。

Scratchを無料体験してみたい方にオススメの記事です。

体験無料:小学生と中学生向けのプログラミング教室3選(ロボット教室もあり)

書籍を使用してScratchを学習したい方はこちら。

本ブログで無料で学べるScratch入門講座も公開していますので、こちらも参考に!

プログラミング講師 さかやす